〈記事内に広告プロモーションを含む場合があります〉
この記事では、このような疑問にお答えします。
- 菅首相の英語ツイートが気になる
- 菅首相は英語ができるのか知りたい
- 菅首相の英語力がどのくらいか知りたい
たかひろ
記事を書いているぼくは、現在商社で勤務しています。
元海外駐在員で、オンオフ問わず外国人との接する機会があり、普段から英語を使います。
トランプ大統領がコロナウイルスに感染したことを受け、菅首相が英語でお見舞いツイートをしましたね。
ところが、菅首相のツイートに対し「なんて幼稚な英語だ」とバッシングがあり、菅首相には英語力がないとまで言われました。
まずはじめに、この疑惑のツイートに問題があったのか結論から述べると、菅首相の英語には大きな間違いはありませんでした。
では、菅首相の英語でのツイートの何がダメで、なぜ多くの人からディスられてしまったのか。
本当に英語力がないのかどうか、今回徹底的に調べてみました。
- 菅首相の英語ツイートが批判された訳
- 他の政治家と比べた菅首相の英語力
- 菅首相は英語が話せるかどうか
この記事を執筆するにあたり、ぼくの政治観は一切含んでいません。純粋に菅首相の英語が正しいかどうか、英語力があるかどうかを検証しています。
もくじ
菅首相の英語でのツイートを分析した
まず、多くの人からバッシングされた菅首相の英語を分析してみます。
問題となった英語でのツイートがこちらです。
Dear President Trump,
I was very worried about you when I read your tweet saying that you and Madam First Lady tested positive for COVID-19. I sincerely pray for your early recovery and hope that you and Madam First Lady will return to normal life soon. https://t.co/KcZHxqzhNg— 菅 義偉 (@sugawitter) October 2, 2020
詳しくみていきましょう。
菅首相の英語ツイートが批判される理由
たかひろ
菅首相の英語のツイートのなかで、もっとも批判の多かったのが、文のはじめの部分です。
I was very worried about you when I read your tweet~
私があなたのツイートを読んだとき、とても心配しました。
具体的に、この部分の何が批判されていたかというと「時制」です。
この英語のツイートでは、時制は過去形が使われています。
批判のあった意見としては、下記のような内容です。
- 過去形ということは、今はもう心配していないのか
- トランプはまだ回復したわけじゃないのに、違和感を感じる
- 現在も心配していることを表す現在完了形を使うべきだ
現在完了形(継続)を使えば、「今もまだ心配していますよ」というニュアンスになるのに…ということですね。
では、本当にこの表現が間違っているのか検証します。
菅首相の英語ツイートは正しくないのか
たかひろ
菅首相の英語でのツイートを分析して、なぜ過去形で問題ないのか説明しますね。
結論、「過去形=過去の状態だけを表す」ことにはならないからです。
このツイートの場合でいうと、下記のようにはならないということです。
I was very worried about you ≠ I am not worried about you now.
私はとても心配しました ≠ 今はもう心配していません。
もちろん、相手との関係や状況・前後の文や言い方によって、「今はもう心配していない」というニュアンスになることもあります。
例えば、下記のような状況であれば、「今はもう心配していないよ」というニュアンスにもなりえるでしょう。
相手:良く知る友人
状況:風邪を引いているがとても元気そう
しかし、菅首相のツイートの相手は一国の代表で、コロナウイルスに感染している状況です。
この状況で「今は心配してないです」という解釈をするのは、違うのでは…と感じます。
もし、このツイートが、wasではなくused to(かつては~だった)という過去の状態を表す英語を使っていれば「今はもう心配していない」という意味になります。
また、菅首相の英語でのツイートで、この以外に議論されていた部分として
Madam First Ladyは、the First Ladyの方がいいんじゃないか。
という意見がありました。
ここに関しては、菅首相のツイートに対してのネイティブの反応を見る限り、特にMadam Frist Ladyでも問題ないようです。
菅首相の英語に対してネイティブの反応は?
菅首相の英語でのツイートには、多くの批判がありました。
しかし、上記のような批判的な反応をしていたのは、日本人ばかりだったようです。
では、海外の方やネイティブの反応はどうかというと、ツイートを見ると下記のような感じでした。
- 批判には賛同できない。問題なく英語の文として読み取れる
- 全く問題ない。思いやりのある言葉にしか思えないけど
- 国の代表者への適切なメッセージだと思う
ほとんどの意見が肯定的なもので、批判されている理由が分からないといった内容でした。
このように、ネイティブの反応を見ても、菅首相の英語でのツイートには問題がないということになります。
菅首相の英語力はどのくらいなのか
たかひろ
アメリカ人コメンテーターであるケビン・クローン氏という方が、政治家の英語力を独自に評価して、点数をつけていました。
その評価を表にまとめると、下記のような感じになります。
第1位 | 小泉進次郎 | 90点 |
第2位 | 河野太郎 | 88点 |
第3位 | 安倍晋三 | 75点 |
第4位 | 岸田文雄 | 70点 |
第5位 | 石破茂 | 10点 |
判定不能 | 菅義偉 | 判定不能 |
菅首相の英語力は、判定不能との結果でした。
理由は、外国人ジャーナリストに対する会見でも日本語で回答していたり、訪米時にも全く英語を話していないからとのことです。
他の政治家が公の場で英語を話しているのに対し、菅首相は全く話していないことから、得意ではないのかなという推測に至りました。
菅首相は全く英語が話せないのか?
たかひろ
菅首相は、過去に通産大臣の秘書官をしていた経験があります。
通産大臣とは、今の経済産業大臣にあたり、仕事で海外に行くことが度々あるそうです。
菅首相もそれに同行していたとのことですので、少なくとも英語力がないというわけではなさそうです。
個人的な見解としては、基礎的な英語力はあるが公の場で発言するほど得意ではないのかなといった感じです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、菅首相の英語でのツイートの分析と、英語力の検証をしました。
まとめると下記のようになります。
- 菅首相の英語でのツイートは問題なし
- 菅首相の英語力は未知数だが得意ではなさそう
今回、菅首相のツイートに異論を唱えた人は、日本人ばかりでした。
これには、日本人の性格や日本の英語教育が影響しているのか、それとも政治的な含みがあったのかは分かりません。
いずれにせよ、ネイティブは菅首相の英語に違和感を感じていませんし、ぼくらが気にする必要はないと思います。
教科書的にはNGでも、リアルの場では正しいとされる英語はあります。
文法的に「正解」なのか「不正解」なのか考えるよりも、「自分が意図したことが伝わったかどうか」を重要視するべきだと思います。
たかひろ
当ブログでは、「海外旅行」「英語学習」「国際交流」「生き方」などをテーマに情報を発信しています。
また興味がありましたら訪問していただけると嬉しいです。